Dockerで構築したWordPressにアップロード制限をpnp.iniで解除する方法
DockerにWordPressをインストールした際のアップロード上限は2MB になっています。
2MBだとテーマやプラグインのアップロードで不都合が出てきますので、
2MBの制限を解除する方法を解説します。
こんにちは15年以上ITエンジニアを行っているよこやまです。
詳しいプロフィールはこちら
目次
Dockerのコンテナ名を調べる
まずWSL内のUbuntu(またはDocker内)にてDockerのコンテナ名を調べる
Dockerのコンテナ名を調べるコマンド
$ docker ps
コンテナ名のコマンド結果
yokoyama@xxxx:~$ docker ps
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
634212f0e932 phpmyadmin/phpmyadmin:latest "/docker-entrypoint.…" 12 days ago Up 12 minutes 0.0.0.0:8888->80/tcp WPphpMyAdmin
5ac50a8fb2aa wordpress:php8.0 "docker-entrypoint.s…" 12 days ago Up 12 minutes 0.0.0.0:8080->80/tcp wp_wordpress_1
f920180b3579 mariadb:latest "docker-entrypoint.s…" 12 days ago Up 12 minutes 3306/tcp wp_mariadb_1
一番右にある「NAMES」(コンテナ名)をメモ
- wp_wordpress_1
php.iniファイルをDocker内に作る
どこでも良いですが、Docker内にphp.iniファイルを作成します。
今回は、WSL内のDockerフォルダへ移動しました。
Docker内のフォルダへ移動する
例えば
$ cd docker
このコマンドでdockerフォルダへ移動します。
Dockerフォルダへ移動した結果
yokoyama@xxxx:~$ cd docker
yokoyama@xxxx:~/docker$
vi(Vim)コマンドが使えない場合
このあとvi コマンドを使ってファイルを編集するのですが、Vimが入ってなく動作しない場合があります。そんなときは
$ apt-get update
$ apt-get install vim
After this operation, x.x MB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n]
このコマンドでインストールをします。
- [Y/n]
Yを入力するとYesの意味でインストール続きが始まります。
空のphp.iniファイルを作成する
次に制限解除するため、空のphp.ini を作成する
yokoyama@omen:~/docker$ vi php.ini
このコマンドで【空のファイル】が表示されるのでファイルの中身に記述する
php.iniファイルに記述する内容
ファイルの中身に記述する内容は
upload_max_filesize = 50M
post_max_size = 50M
この2つを記述する
- もっと容量を多くしたい場合は 50M を 100M と記述します。
保存するには
- ESC(エスケープキー)押して
- 「:」コロン押して
- 「w」ダブリュー押して 書き込み
- 「:」コロン押して
- 「q」キュー押して終了
「:wq」でいっぺんに保存して終了も可能です。
次に作成したphp.iniファイルを該当するWordPressのコンテナへコピーします。
このときエラーで保存できない場合があります。
そんなときは強制保存の
- 「:wq!」
先ほどの:wpの後ろに 「!」マークを入れると強制上書きになります。
保存できないエラーが出たときは覚えておいてください。
作成したphp.iniファイルを該当するコンテナへコピーする
作成したphp.iniを
該当するWordPressで使っているDockerコンテナへコピーするコマンド
- 先ほどメモしたコンテナ名「wp_wordpress_1」
この部分は人によって異なるので注意
$ docker cp ./php.ini wp_wordpress_1:/usr/local/etc/php/php.ini
コンテナの再起動
php.iniファイルのコピーが完了したらコンテナの再起動
$ docker-compose restart
コマンドで再起動できない場合は
Dockerのアプリ自体からRestart(再起動)しても同じです。
- DockerアプリのContainers > Action にある「■」停止ボタンを押す
- 停止を確認したら
- DockerアプリのContainers > Action にある「▶️」停止ボタンを押す
- 起動が完了
再起動したらアップロード容量が増えてます。
再起動したら、自分のDockerにあるWordPressへアクセスして確認してみます。
この様にアップロード上限ファイルサイズが50Mにすることが出来ました。
大抵の場合はこのサイズで大丈夫ですが足りないようでしたら
- upload_max_filesize = 50M
- post_max_size = 50M
この 50M 部分を 100M などに変更することでアップロード上限ファイルサイズを変更できます。