WordPress必須セキュリティプラグイン12選|機能比較・初心者向けおすすめ構成

WordPress必須セキュリティプラグイン

WordPressは世界中のサイトで使われているため、攻撃者にとって格好のターゲットです。

特に

  • 不正ログイン(総当り攻撃)
  • マルウェア感染(改ざん・スパム設置)
  • 脆弱プラグインの悪用
  • ファイルの書き換え攻撃

のような攻撃が年々増加しています。

初心者でも「プラグインを入れて最低限の保護」を行うだけで、多くの攻撃を防げます。

この記事では、WordPressに必須のセキュリティプラグイン12選と、機能比較・初心者向けおすすめ構成を紹介します。

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WordPressセキュリティプラグインを選ぶ前に理解すべき仕組み

セキュリティプラグインは役割が異なります。

  • WAF(ファイアウォール) 攻撃をブロック
  • マルウェアスキャン 感染を検知
  • ログイン防御 不正ログインを防止
  • 監査ログ 攻撃状況を記録

1つのプラグインだけで全てカバーできるわけではないため、役割を組み合わせることが重要です。

ワードプレスのセキュリティプラグインに必ずほしい基本機能

初心者でもプラグイン選びで最低限チェックすべき機能は以下です。

  • 不正ログイン防止(ログイン試行制限)
  • ファイアウォール(WAF)
  • マルウェアスキャン
  • ファイル変更監視
  • IPフィルタリング
  • 通知機能(異常検知)

これらが揃っていれば、基本的な攻撃はほぼ防げます。

WordPressに必須のセキュリティプラグイン12選

初心者〜中級者まで実際の利用者が多く、評価が高いプラグインを厳選しています。

1.Wordfence Security

最も利用者の多いセキュリティプラグインで、WordPress サイト運営者にとって非常に信頼性と実用性のバランスがよい選択肢です。

初心者でも無料版で十分なセキュリティ効果が得られ、中~大規模やビジネス用途のサイトでは有料版でさらに強化できます。

ただし、サーバー負荷やアラートの管理、クリーニング能力などを理解した上で運用する必要があります。

メリット
  • 強力な WAF(ファイアウォール)
  • 包括的なマルウェアスキャン
  • リアルタイムトラフィック監視
  • 二要素認証 (2FA) のサポート
  • 通知機能が充実
  • 信頼性が高い開発元
デメリット
  • 無料版のファイアウォール更新が遅い
  • サイトへの負荷が高いことがある

2. CloudSecure WP Security

クラウド側で脅威分析を行う「外部スキャン型」の最新セキュリティプラグインで、サイトの負荷をほとんど増やさずに高度なマルウェア検査を行える点が特長です。

サーバー内部では検知できない改ざんの兆候もクラウドAIで補足し、ゼロデイ攻撃への対応力が高い設計です。

また、ログイン防御・ファイル変更監視・ブラックリストチェックなど必要な機能をシンプルに統合し、初心者でも扱いやすい UI を備えています。

メリット
  • サーバー負荷をかけないクラウド型スキャンで高速・軽量
  • AI によるマルウェア検出
  • ファイル改ざん監視・ログイン防御など基本機能を網羅
  • 外部監視により、サーバー内部の制限に影響されにくい
  • ブラックリスト・DNS・SSL状態の自動チェックが便利
デメリット
  • クラウド依存のため機能が制限される
  • 内部スキャン型と比べ「サーバー内の深い階層ファイル」に弱い場合がある

3. SiteGuard WP Plugin

日本製の WordPress セキュリティプラグインで、特に「ログインまわりの防御」に強いのが最大の特長。

ログインページURL変更、画像認証、ログインロックなどを自動で設定し、ブルートフォース攻撃を徹底的にブロックします。

日本語UIで操作がわかりやすく、軽量でサイトの表示速度にほとんど影響しない点も魅力。

複雑な設定が不要で、初心者でも導入するだけで基本的な攻撃対策が整います。

メリット
  • 国産で完全日本語対応、初心者でも使いやすい
  • ログインURL変更・画像認証などログイン防御が強力
  • 非常に軽量でサーバー負荷がほぼない
  • 設定が少なく迷わず導入できる
デメリット
  • マルウェアスキャン機能がない
  • WAF(アプリ防御)は搭載されていない
  • 全体防御というより「ログイン強化」が中心

4. Sucuri Security

中〜大規模サイト、あるいは ビジネス用途/ECサイト に非常に適した選択肢。

セキュリティへの投資が正当化される運営者にはコスパが良く、信頼性が高い。

ただし、設定やコストを考慮し、最初は無料版+必要に応じて有料化を慎重に判断するのが賢明。

メリット
  • クラウド型 WAF(ファイアウォール)
  • マルウェアスキャン
  • ブラックリスト監視
  • パフォーマンス向上
  • DDoS 保護
デメリット
  • 無料版の機能制限
  • コストが高め
  • DNS 設定が必要

5. All In One WP Security & Firewall(AIOWPS)

日本人ユーザーに人気の総合プラグイン。

無料で強力な基本保護を実装したい人には非常に有効。軽くて使いやすく、初心者向け。

クリーニング機能が弱いため、別途マルウェア専用プラグインと併用した方が良い。

メリット
  • 無料でも多機能
  • UIがわかりやすい
  • ログインセキュリティ強化
  • ファイル・データベースの保護
  • スパム対策
  • 軽いので共有サーバーでも安心
デメリット
  • マルウェア検知・除去機能が弱い
  • ファイアウォールの実態が限定的
  • プレミアム機能が有料

6. Jetpack Protect

初心者〜中規模サイト運営者 にとって非常にバランスの取れたセキュリティ選択肢です。

無料でも脆弱性スキャン・ログ機能・ログイン保護が使える点が強み。

一方で、より本格的なマルウェア対策や WAF を求める場合は、有料プランへの移行が必要です。

メリット
  • とても軽い
  • 基本は自動で初心者に最適
  • 総当たり攻撃(ブルートフォース)からの防御が可能
  • Web アプリケーションファイアウォール(WAF)
デメリット
  • 高度な機能は少なめで有料プランへアップグレードが必要。
  • リソース使用量がやや多くなる可能性
  • 外部サービス依存

7. iThemes Security

サーバー負荷を抑えつつ、ログイン保護やファイル監視など基本+中級レベルのセキュリティを強化したい人に非常に適している。

マルウェア除去が必要なサイトや、DDoS・大規模攻撃から守りたいサイトでは、ファイアウォールやマルウェア対策特化型プラグインとの併用を検討した方がよい。

メリット
  • 2FAなどログイン防御が強い
  • IP / ユーザーエージェントのブロック
  • ファイル改ざんの検知
  • サーバー負荷が比較的軽い
デメリット
  • WAF(アプリケーションレベルのファイアウォール)はなし
  • マルウェアスキャンが限定的
  • 設定が細かくて複雑

8. WP Cerber Security

「軽量+高機能+無料でもかなり防御力がある」という点で非常に コストパフォーマンスに優れたセキュリティプラグインで、中上級運営者には適しています。

一方で、他のセキュリティプラグインと併用する場合には設定の整合性に注意が必要で、また 過去の脆弱性を踏まえて最新バージョンを保つ運用が重要です。

メリット
  • ログイン防御が強力
  • マルウェア・脆弱性スキャン
  • アンチスパム機能
  • 柔軟なセキュリティルール
  • 比較的軽量
デメリット
  • スキャンの誤検知(偽陽性)が多め
  • スキャンに時間がかかる
  • 設定がやや複雑
  • 一部高度機能は有料のみ
  • 統合・レポート機能の制限

9. Shield Security

ボット対策・不正ログイン防御・アクティビティログ に強みを持つ非常にバランスの良いプラグインです。

無料版でもかなり実用的なセキュリティが実現できるので、まずはライト構成で導入しつつ、必要に応じて Pro 版に拡張するのが良いアプローチです。

メリット
  • ボット / 悪意あるアクセスをブロック
  • IP のレピュテーションによる自動ブロック
  • 2段階認証 (2FA)
  • 軽量・効率的
デメリット
  • マルウェアスキャン、AI によるマルウェア検知、バックアップなどの高度機能は有料版(Pro)が必要

10. MalCare Security

スキャン力も除去力も強いため、マルウェア感染のリスクをしっかり抑えたいサイトに非常に適している。

本格的なセキュリティを使いたい場合、ジオブロッキングやハードニングなど高度な保護をしたい場合、課金プランを検討する価値がある。

メリット
  • クラウドベーススキャン
  • 高度な検知アルゴリズム
  • スマートファイアウォール
デメリット
  • マルウェア除去・高度機能は有料
  • 細かい設定の柔軟性が低め

11. Loginizer

ブルートフォース攻撃対策に特化した軽量プラグインとして非常に有効です。
特にログインページを狙われやすいサイトや、管理者アカウントへの不正アクセスを防ぎたいサイトにおすすめ。

ただし、高度なセキュリティ機能が必要な場合は Pro 版にアップグレードが必要で、設定には注意が必要です。

メリット
  • ブルートフォース対策が強力
  • reCAPTCHA(キャプチャ)対応
  • 2段階認証(2FA)
デメリット
  • 高度な機能は有料版が必要

12. Limit Login Attempts Reloaded

ログイン保護に非常に特化していて、軽量かつ信頼性が高く、ロードの軽さを重視する初心者〜中規模サイト、ログイン攻撃(総当たり攻撃)が主な懸念のサイトに最適。

本格的なセキュリティ(マルウェア除去や高度なファイアウォール)を望む場合は、他のセキュリティプラグインとの併用を検討した方が良い。

メリット
  • ブルートフォース攻撃対策に特化
  • XML‑RPC や WooCommerce のログインページも保護できる
  • ロックアウト時間や再試行回数を細かく設定可能
デメリット
  • 高度な機能(IPインテリジェンス、クラウド保護など)は有料版が必要

WordPress セキュリティプラグイン 12種 比較表

プラグイン名主な特徴WAFマルウェア
スキャン
ログイン防御軽さ初心者向け
Wordfence Security最強クラスの統合防御。WAF+高度スキャン
CloudSecure WP Securityクラウド型AIスキャンで軽量・ゼロデイに強い◎(クラウド)
SiteGuard WP Plugin日本製・ログイン防御特化・非常に軽量×
Sucuri Security監査・外部監視に強い。WAFはクラウド版△(有料)
All In One WP Security & Firewall(AIOWPS)総合的で軽量。可視化が優秀
Jetpack Protect超軽量・クラウド脅威検知に強い×○(クラウド)
iThemes Securityログイン防御+変更監視に強い総合型○(有料強化)
WP Cerber Security高精度スキャン+ログイン防御が強力
Shield Security自動化に強い総合型。通知が最適化されている
MalCare Securityクラウド型の高速スキャン+自動除去が強い
Loginizerログイン試行制限に特化した軽量プラグイン××
Limit Login Attempts Reloadedブルートフォース対策専用で軽量××

WordPressセキュリティ 初心者におすすめの構成(目的別)

目的ごとに最適な組み合わせをまとめます。

とにかく“最低限の安全”をすぐ確保したい(最も簡単)

  • SiteGuard WP Plugin(ログイン防御・国産で直感的)
  • Jetpack Protect(脆弱性スキャンだけ自動追加)

できるだけ簡単に“総合的”な防御を入れたい

  • All In One WP Security & Firewall(AIOWPS) 1本でOK
  • 必要なら追加:SiteGuard(ログイン防御を強化したい場合)

本格的に守りたいが、使い方は簡単がいい

  • MalCare Security(自動マルウェア検知+ワンクリック除去)
  • SiteGuard WP Plugin(ログイン防御強化)

海外アクセス・攻撃が多くて不安(ブルートフォース対策を重視)

  • WP Cerber Security(行動ベースの防御が強い)
  • or Shield Security(放置しても強い防御AI)

EC・会員サイトなど“絶対に守りたい”サイト

  • Wordfence Security(WAF+強力スキャン)
  • CloudSecure WP Security(外部クラウドスキャン)

無料だけでできるだけ守りたい(コスパ重視)

  • AIOWPS(総合防御)
  • SiteGuard WP Plugin(ログイン強化)

ログイン攻撃だけ止めたい(最軽量構成)

  • Limit Login Attempts Reloaded
  • もしくはLoginizer

WordPressセキュリティプラグインの複数利用時の注意点

セキュリティプラグインは組み合わせによっては競合します。

注意すべき組み合わせ
  • WAF(ファイアウォール)同士の競合
  • ログイン制限系の競合
  • マルウェアスキャンの競合(特に重複スキャン)
  • ログインページの変更機能の競合
  • reCAPTCHA/2FA の重複設定

「全部入れれば最強」は逆にサイトが落ちる原因になるのでNG!

主要機能は 1カテゴリにつき1プラグインだけが原則です。

WordPress必須セキュリティプラグインまとめ

WordPressのセキュリティ対策は、サイト運営者なら必ず取り組むべき重要な作業です。

特に不正ログインや改ざん、マルウェア感染などの攻撃は年々増加しており、対策を怠ると検索順位の急落やサイト停止など深刻な被害につながります。

この記事で紹介した12のセキュリティプラグインは、WAF・ログイン防御・マルウェアスキャンなど役割が異なるため、目的に合わせた組み合わせが必要です。

まずは軽い構成から導入し、日々の更新と基本設定を守ることで、安全で安定したWordPress運用を実現できます。

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この記事を書いた人

よこやま良平

こんにちは!18年以上ITエンジニアとして活動してきた
よこやま良平です。

4歳~85歳まで、年間1,792人名以上の方に
パソコンやプログラミング講座を行ってきました。

また18冊以上の書籍を出版しており、連続で1位を獲得しました。
オンライン講座では200件以上のレビューを頂いており
評価は4.9/5.0と高評価を得ています。

その他これまでに3000以上のサービス・システム・サイトを作成。