WordPressのアップデート後に
- 「画面が真っ白になった」
- 「管理画面に入れない」
- 「プラグインが動かない」
など、不具合が発生した経験はありませんか?
実は、WordPressのバージョンアップには一定のリスクがあり、事前の準備や確認を怠るとトラブルにつながることも少なくありません。
本記事では、
- 「wordpress アップデート 不具合」
- 「wordpress バージョンアップ 不具合」
など、よくあるエラーの事例とその原因を紹介しながら、安全なアップデート手順と復旧のポイントをわかりやすく解説します。
突然の不具合にも慌てず対応できるよう、WordPressユーザー必見の内容です
目次
WordPressのアップデート後に起こる代表的な不具合とは?
WordPressのアップデート後には、表示崩れやログイン不能、プラグインの不具合などが起こることがあります。
代表的なトラブル例を紹介します。
サイトが真っ白になる(WSOD:ホワイトスクリーンオブデス)
WordPressをアップデートした直後にサイトが真っ白になる「ホワイトスクリーン」は、テーマやプラグインとの互換性エラーが主な原因です。
PHPのエラーが画面に表示されず、何も見えなくなるため原因特定が難しいです。
プラグインのエラーや動作停止
アップデート後に特定のプラグインが動作しなくなる、またはエラーを引き起こすケースがあります。
これはWordPressの新バージョンとプラグインの互換性が原因で、古いプラグインや更新が止まっているものによく見られます。
テーマのレイアウト崩れや読み込み不良
WordPressのアップデート後にテーマのレイアウトが崩れたり、デザインが正しく表示されなくなることがあります。
これは、テーマが新バージョンのWordPressに対応していない場合や、CSS・JavaScriptの読み込み不良が原因です。
ログインできない・「重大なエラー」表示
アップデート後にログイン画面が表示されない、または「重大なエラーが発生しました」と表示される場合、プラグインやテーマの互換性エラー、PHPバージョンの不一致などが原因です。
ログイン不能になると管理画面での修正ができないため、FTPやサーバーパネルを使った対応が必要になります。
ウィジェットやエディターが使えなくなる
アップデート後にウィジェットが正しく表示されない、ブロックエディター(Gutenberg)が動かないといったトラブルは、JavaScriptエラーやテーマ・プラグインの非対応が原因です。
特に古いテーマやクラシックエディター使用中の環境で発生しやすく、互換性のあるバージョンへの戻しや代替ツールの検討が必要になることもあります。
なぜWordPressアップデートで不具合が起きるのか?根本原因を解説
WordPressのアップデートで不具合が起こるその根本的な仕組みを解説します。
プラグインやテーマとの互換性の問題
WordPress本体がアップデートされると、内部の仕様や関数が変更・廃止されることがあります。
これにより、古いプラグインやテーマが新しい仕様に対応していないと、不具合やエラーが発生します。
特に更新が止まっているプラグインや、独自カスタマイズされたテーマは影響を受けやすく、事前の互換性チェックが重要です。
PHPバージョンとの相性不良
WordPressやそのプラグイン・テーマは、PHPというプログラミング言語上で動作しています。
サーバーのPHPバージョンが古すぎたり逆に新しすぎたりすると、コードの記述が対応せずにエラーが発生することがあります。
特に最新のWordPressは、推奨PHPバージョンに依存するため、PHPの互換性チェックをせずにアップデートすると不具合の原因になります。
サーバー環境の設定不備
WordPressはサーバー上で動作するため、PHPのメモリ上限やモジュール設定、MySQLのバージョンなどサーバー環境が適切でないと、アップデート後に不具合が生じることがあります。
特に共有サーバーでは設定に制限がある場合もあり、テーマやプラグインが正常に動作しなくなる原因となります。
アップデート前に推奨環境を確認することが重要です。
自動アップデートの影響
自動アップデートは便利な反面、事前の動作確認が行えないため、互換性のないプラグインやテーマが突然エラーを起こすリスクがあります。
特に深夜や管理者が不在の時間帯に実行されることが多く、問題に気づかずサイトが長時間不安定になるケースもあります。
安全な運用には、自動更新の制御や通知設定の見直しが必要です。
JavaScriptやCSSの競合
複数のプラグインやテーマが異なるバージョンのJavaScriptライブラリやCSSを読み込むと、競合が発生し、表示崩れや機能停止の原因になります。
特にjQueryのバージョン違いや読み込み順のズレが問題となりやすく、テーマやプラグインが最新の仕様に対応していない場合に起こります。
開発元による対応が遅れていると、不具合が長引くこともあります。
WordPressアップデートで不具合が起きた時の初動対応チェックリスト
WordPressのアップデート後に不具合が起きた際、迅速に原因を特定し復旧するためには、初動対応が重要です。
まずは以下のチェックを行いましょう。
1. まずはバックアップの有無を確認
まず最初に、サイト全体のバックアップがあるかを確認しましょう。
特にアップデート前に手動または自動で取得したバックアップがあれば、復元による迅速な対応が可能です。
ファイルとデータベース両方が揃っていることが重要です。
バックアップがない場合は、現状の状態をコピーして保全することも検討しましょう。
2. FTPやファイルマネージャーでログを確認
不具合の原因を探るため、FTPソフトやサーバーのファイルマネージャーを使ってエラーログを確認しましょう。
wp-content/debug.log
やサーバーのエラーログに、具体的なエラーメッセージが出ている場合があります。
これにより、どのプラグインやファイルが原因かを特定しやすくなります。
ログ確認は初動対応の重要なステップです。
3. プラグインを1つずつ無効化して検証
不具合の原因がプラグインにある可能性が高い場合、すべてのプラグインを一旦無効化し、1つずつ有効化して動作を確認しましょう。
これにより、どのプラグインが不具合を引き起こしているかを特定できます。
管理画面に入れない場合は、FTPでwp-content/plugins
フォルダの名前を一時的に変更して無効化する方法も有効です。
4. テーマをデフォルトに戻して確認
不具合の原因を切り分けるため、現在使用しているテーマをWordPressのデフォルトテーマ(例:Twenty Twenty-Three)に変更して動作を確認しましょう。
テーマに問題がある場合、デフォルトテーマで正常に動作することが多いです。
管理画面に入れない場合は、FTPで使用中のテーマフォルダ名を変更し、自動的にデフォルトテーマに切り替わるようにすると便利です。
5. WP_DEBUGでエラー詳細を表示
wp-config.php
ファイルでWP_DEBUG
を有効にすると、エラーや警告の詳細が画面やログに表示されます。
これにより不具合の原因を特定しやすくなります。
設定方法は、define('WP_DEBUG', false);
をtrue
に変更し、必要に応じてWP_DEBUG_LOG
やWP_DEBUG_DISPLAY
も併用しましょう。
ただし、本番環境での表示には注意が必要です。
// WordPressのデバッグモードを有効にする
define('WP_DEBUG', true);
// デバッグログを有効にする
define('WP_DEBUG_LOG', true);
// デバッグ情報を画面に表示しない
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
WordPressアップデートで不具合を復旧するための具体的なステップ
不具合を復旧するには、原因を特定した上で適切な対処を行うことが重要です。
以下に具体的な復旧ステップを紹介します。
1. エラー箇所の特定とログの読み方
- FTPやサーバーのエラーログを確認する
- wp-content/debug.logの内容を読む
- エラーメッセージから問題のファイルやプラグインを特定
- ログの日時とエラー発生タイミングを照合して原因を絞る
2. バージョンダウンの手順(手動で旧バージョンへ戻す方法)
- 最新バックアップを取得する
- 公式サイトから旧バージョンのWordPressをダウンロード
- FTPでwp-content以外のファイルを上書きアップロード
- ブラウザでサイトを確認し問題が解消されたか確認
- 必要に応じてデータベースのバックアップも復元
3. プラグイン・テーマの更新による解決
- 管理画面の「プラグイン」ページを開く
- 利用中のプラグインを最新バージョンに更新
- 同様に「外観」→「テーマ」からテーマを最新版にアップデート
- 更新後にサイトの動作を確認し、不具合が解消されているか確認
4. PHPバージョンの切り替え対応
- サーバーの管理画面にログイン
- PHPバージョン変更メニューを開く
- WordPress推奨のPHPバージョン(例:7.4~8.1)に切り替え
- 切り替え後、サイトの動作確認を実施
- 問題が続く場合は別バージョンで再検証する
5. 専門業者に依頼するタイミング
- 自力での復旧が難しいと感じたとき
- エラー原因が特定できない場合
- 重要なデータの損失リスクが高い場合
- 迅速な復旧が求められるとき
- セキュリティ対策や再発防止も依頼したいとき
WordPressアップデート前にやっておくべき予防対策
WordPressアップデート前に予防策を講じることで、不具合リスクを大幅に減らせます。
安全な運用のために必須の対策を紹介します。
フルバックアップ(DB+ファイル)の取得
アップデート前にデータベースとサイト全ファイルのフルバックアップを必ず取得しましょう。
これにより、不具合発生時に元の状態へ安全に復元可能です。
バックアップはFTPやサーバー管理画面、専用プラグインを活用すると効率的です。
ステージング環境で事前検証する方法
ステージング環境を用意し、本番サイトのコピーでアップデートを事前検証します。
問題がないか動作確認やプラグイン・テーマの互換性チェックを行い、不具合を事前に防げます。
多くのレンタルサーバーやプラグインで簡単に設定可能です。
プラグイン・テーマの公式情報を確認する
アップデート前にプラグインやテーマの公式サイトや配布元で対応状況や最新情報を確認しましょう。互換性情報や既知の不具合が掲載されていることが多く、安全にアップデートするための重要な参考になります。
自動アップデートを無効にしておくべきか?
自動アップデートは便利ですが、不具合リスクを減らすために無効化することを推奨します。
特に重要なサイトでは、事前検証やバックアップを行った上で手動でアップデートする方が安全です。
通知設定を活用し、更新情報は必ず確認しましょう。
WordPressアップデートで実際によくある不具合とその復旧事例【トラブルシュート事例集】
WordPressアップデートでよくある失敗と、その具体的な復旧事例を紹介。
1. アップデート直後に403エラー → 原因はWAF設定
アップデート直後にサイトが403エラーで表示されなくなる場合、
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の設定が原因のことがあります。
アップデートでコードが変わり、WAFが誤検知してアクセスをブロックするケースです。
復旧にはサーバー管理画面からWAF設定を一時的に無効化し、問題が解消するか確認します。
問題がなければ、WAFの例外ルールを追加して再度有効化しましょう。
2. Elementorが動かなくなった → JSの競合が原因
アップデート後にElementorが動かなくなる原因の多くは、JavaScriptの競合です。
特に他プラグインやテーマが古いjQueryを読み込むと、Elementorのスクリプトと干渉して編集画面が表示されなくなります。
復旧方法は、プラグインを一つずつ無効化して競合元を特定し、
問題プラグインの更新や代替を検討します。
また、テーマの最新化やキャッシュクリアも効果的です。
3. 管理画面にアクセスできない → .htaccessの自動書き換え
アップデート後に管理画面にアクセスできなくなる原因の一つに、.htaccess
ファイルの自動書き換えによる設定不備があります。
不適切なリダイレクトやアクセス制限が追加され、ログイン画面が表示されなくなることも。
復旧にはFTPで.htaccess
ファイルを一時的にリネームし、デフォルトの状態に戻す方法が有効です。
その後、管理画面にアクセス可能か確認し、問題がなければ設定を慎重に見直しましょう。
WordPressアップデートで失敗しないためのベストプラクティス
今後のアップデートを安全に行うために、失敗を防ぐベストプラクティスをまとめました。
更新は「手動+確認つき」で行う
WordPressの更新は「手動+確認つき」で行うことがベストです。
自動更新は便利ですが、不具合リスクを減らすため、必ず事前にバックアップを取り、ステージング環境で動作確認を行いましょう。
問題がなければ本番環境へ反映し、安全な運用を心がけることが重要です。
バージョンアップ直後はすぐに全体チェック
バージョンアップ直後は、サイト全体の動作確認を速やかに行いましょう。
トップページや管理画面、主要なプラグインやフォームの動作、不具合が起きやすい部分を重点的にチェックすることで、早期発見・対応が可能です。
問題があれば即座に対処しましょう。
不具合発生時の連絡フローを決めておく
不具合発生時に迅速に対応できるよう、連絡フローを事前に決めておきましょう。
担当者や外部業者への連絡先、報告方法、対応手順を明確にし、関係者全員が共有することが重要です。
これにより混乱を防ぎ、復旧作業をスムーズに進められます。
WordPressアップデートは慎重に!「備え」と「対応力」が差をつけるまとめ
WordPressのアップデート後に不具合が起きる原因は多岐にわたりますが、事前準備と適切な対応でリスクを大幅に減らせます。
以下のポイントを押さえて安全な運用を目指しましょう。
- フルバックアップの取得
- ファイルとデータベースを必ず保存し、復旧に備える
- ステージング環境での事前検証
- 本番前にアップデートの影響をチェック
- プラグイン・テーマの互換性確認
- 公式情報を事前に調査し、最新版に更新
- 自動アップデートの管理
- 無効化して手動更新+確認を推奨
- アップデート直後の全体チェック
- サイト全体を速やかに動作確認
- 不具合発生時の連絡フロー整備
- 担当者や業者との迅速な連携を確立
これらを実践することで、アップデートによるトラブルを最小限に抑え、安定したWordPress運用が可能になります。
万が一問題が起きても、冷静に対処できる体制づくりが重要です。
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