世界中で活用されている人気のプログラミング言語のひとつ「Ruby」。
実は、Rubyはプログラミング初心者の独学にオススメだということを知っていますか?
なぜなら、
- 「プログラミングを楽しめること」を目的に作られた言語であること
- 日本人が作った言語だから、日本語の書籍や情報が豊富であること
があげられます。
「楽しめること」を目的にしているので
- 文法がシンプル
- 記述量が少なくすむ
- コーディングしやすい
のが特徴で、プログラミングの入門として最適。
独学でも習得可能なので
- webアプリケーションを一人で作りたい人
- これからプログラミングを学びたいという初心者
には特にオススメの言語です。
数多くの企業で活用されている言語なので、将来性も高く、身につけておいて損はないですよ。
- プログラミング言語「Ruby」の特長
- Rubyを独学で学ぶために必要な準備
- Rubyの独学方法
などを中心に解説していきます。
目次
プログラミング言語 Rubyとは
「Ruby」は、日本人である「まつもとゆきひろ」さんが開発したプログラミング言語です。
既存のプログラミング言語の良いところを参考に「プログラミングを楽しめること」を目的に作られた言語なので、なんといっても
Rubyはコーディングしやすいのが特長
高速でwebアプリケーションを作ることができるフレームワーク「Ruby on Rails」が使用できる点が大きなメリットです。
Rubyで作成されたことのあるサービス
Rubyは
日本工業規格(JIS)
国際規格「ISO/IEC 30270」
としても承認されているプログラミング言語なので、次にあげるような数多くの企業、サービスで採用されています。
- クックパッド・・・料理レシピサービス
- クラウドワークス・・・クラウドソーシングサイト
- 食べログ・・・ グルメレビューサイト
- Hulu・・・ オンライン動画配信サービス
- グノシー・・・ニュースキュレーションアプリ
- Airbnb・・・宿泊先を提供する人と旅人を繋ぐマッチングサービス
Rubyが苦手とする分野
汎用性が高く、様々なサービスを作ることができるRubyですが、不向きな分野もあります。
それが
- 機械学習・人工知能(AI)
- スマホアプリ開発
Rubyでも作れないことはないのですが
機械学習・人工知能(AI)のエンジニアを目指すなら、Rubyよりも
「Pyhon」
スマホアプリ開発者を目指すなら
- Androidアプリ・・・「Java」
- iOSアプリ・・・「Swift」
を勉強した方がいい。
初心者の独学にRubyがおすすめな理由
挫折しやすいといわれるプログラミング学習ですが、「Ruby」は他の言語と比較しても
Rubyはプログラミング初心者に優しい!
その理由を解説。
Rubyはシンプルな文法
Rubyは「プログラミングを楽しめること」を目的として作られた言語なので
コーディングしやすいのが特長
プログラミングといえば、括弧やセミコロンなど、プログラミング特有の記号を多用しますよね。
Rubyの場合は
記号は最小限で、コードがシンプル
シンプルで短いコードは、書きやすいのはもちろん、読みやすいので
エラーを修正しやすい
というメリットもあり、プログラミングの効率が上がります。
Rubyは情報が豊富
Rubyは日本で開発された言語のため他の言語に比べ、日本語で書かれた記事や書籍など参考にできる情報がたくさん存在します。
日本語での情報収集がしやすい点は、初心者にはメリットです。
「Ruby on Rails」が使える
プログラミング学習が挫折しやすいと言われている原因のひとつは
学習成果が見えづらく、モチベーションが続かないこと
Rubyには、Webアプリを最速で効率的に開発できるフレームワーク
Ruby on Rails (ルビーオンレイルズ) ※単純に レイルズ(Rails)とだけ書かれている場合もあります。
があります。
Ruby on Railsを利用すれば、簡単なWebサイトなら数時間で作ることも可能。
学習成果が見えると、モチベーションが維持しやすいですよ。
MacならRubyが既にインストールされている
Rubyでプログラミングをするために必要になるのが
環境構築
です。
プログラミングに必要なソフトやツールをインストールして、 自分のパソコンで開発する環境を整える「環境構築」は、初心者がつまづきやすいポイント!
ソフトのインストールやセットアップ、 インストールが正常に行われたか確認する作業は、面倒だと感じる人も多いと思います。
Macには標準で最初から「Ruby」がインストールされている
ので、初心者に優しいですよね。
Windowsであっても、Rubyのインストールを簡略化できる優れたツール(後ほど紹介します)があるので心配不要ですよ。
プログラミング言語のRuby独学方法
Rubyは
- シンプルな文法
- 日本語の書籍・情報が豊富
なので、独学でも勉強は可能です。
フレームワークである「Ruby on Rails」は必須ですから、同時に学習していきましょう。
- 無料動画学習サイトで基礎を学ぶ
- 有料動画学習サイトで、より実践的なスキルを学ぶ
- 書籍で理解を深める
この順番で学ぶのがオススメ。
いきなり書籍での学習は、挫折しやすいからNG!
初心者は、理解しやすい動画学習が◎
- 無料動画学習サイト・・・Progate、ドットインスクールなど
- 有料動画学習サイト・・・チューターなど
Progateは、開発環境(プログラミングを勉強するための準備)を整えていなくても、学習サイト内で実際に手を動かしてコードを書くことができます。
気軽に触れて、体験することができるので入門に最適
ですが、無料では基本しか学べません。
チューターは、有料ですが月額定額制で受け放題でオススメです。
Rubyの開発環境の準備
自分のパソコンで、プログラミングを勉強するために最低限必要なソフトが
- Ruby
- コードを記述する「テキストエディタ」
またはIDE(統合開発環境)
です。
Rubyのインストール
Rubyは、自分が使っているパソコンに合わせた方法でインストールします。
RubyのインストールMacの場合
Macには、標準でRubyがインストールされています。
RubyのインストールWindowsの場合
Windowsでは、Rubyのインストールを簡略化するためのツール
RubyInstaller
を使うと便利です。
そのRubyInstallerをダウンロードするために必要となるのが、自分のパソコンのビット数。
ビット数の確認方法
Windowsボタン⇒設定⇒システム⇒バージョン情報⇒システムの種類
システムの種類が
- 32ビットの場合・・・ Ruby+Devkit 2.5.1-2 ( x86)
- 64ビットの場合・・・ Ruby+Devkit 2.5.1-2 ( x64)
をダウンロードします。
現在のパソコンの環境なら64Bit版を入れておけば問題ないです。 WindowXPなどの古いパソコンは32Bitしか対応してない場合があります。 この場合、パソコンを買い換えた方が良いです。
Rubyのエディタをインストール
Rubyがインストールできたら、次はテキストエディタの準備です。
テキストエディタとは?
テキストファイルを作成したり、編集したりできるソフトのこと
Windowsに標準搭載されている「メモ帳」も、テキストエディタです。
「メモ帳」でもプログラミングはできますが、効率よくコードが書けるプログラミングに適した機能の豊富なテキストエディターは必須です。
Rubyのプログラミングに適したテキストエディタが
「Ruby Mine(ルビーマイン)」 ※個人的に超絶おすすめ。
です。
「Ruby Mine」の特長
- Ruby、Ruby on Railsの開発に特化
- ショートカットが豊富
- プラグインやコードアシスト等の機能が豊富
- 定義参照、クラス検索ができる
- デバッグが強力
- Gitと連携可能
- ファイルは全自動で保存してくれる
- Ruby以外の言語にも対応している
デメリットは
有料
であること。
ただ、30日間は無料で全ての機能が使えるので、まずは試してみて、判断するのがよいと思います。
Rubyでブログを作ってみる
プログラミングでブログ制作といえば「Wordpress」というイメージが強いですよね。
確かにWordPressは、見映えの良いブログが簡単に作れるので人気ですが、何から何まで、いちから自分の力で作り上げたい、自由に作りたい人は、Rubyでブログを作っています。
こちらで作り方を詳しく説明しているので参考に
Ruby on Rails5でコメント付きブログを簡単に作成してデザインも一緒にする手順。初心者向けの無料講座
プログラミング初心者の独学に「Ruby」がオススメのまとめ
Rubyは
- 文法がシンプル
- 記述量が少なくすむ
- コーディングしやすい
ので初心者向きのプログラミング言語です。
汎用性が高く、様々なサービスを作ることができるのに加え、JIS(日本工業規格)、そして国際規格「ISO/IEC 30270」としても承認されているので、採用する企業も増えており、将来性のある言語ともいえます。
フレームワークである「Ruby on Rails」を使い、高速でサービスを立ち上げることができるのも大きなメリットです。
独学なら
- 無料動画学習サイトで基礎を学ぶ
- 有料動画学習サイトで、より実践的なスキルを学ぶ
- 書籍で理解を深める
この順番で学ぶのがオススメ。
まず独学で勉強してみて
- 「どうしても独学では無理だ・・・」
- 「もっと極めたい・・・」
という場合は、プログラミングスクールに通うことを検討するのが良いと思います。