WordPressは使いやすさと拡張性の高さから、世界中で広く利用されているCMSですが、その人気ゆえにサイバー攻撃の標的にもなりやすいという一面があります。
「自分のサイトに限って…」と思っていませんか?
実は、セキュリティ対策が不十分なサイトは、自動ツールによって無差別に狙われることも少なくありません。
本記事では、
- WordPressを安全に運用するための基本的なセキュリティ対策
- 2025年現在の最新の実践例
も交えて、初心者でも取り組める方法をわかりやすく紹介します。
今すぐできる対策から、継続的な運用に欠かせないポイントまで、しっかり押さえてサイトの安全を守りましょう。
目次
WordPressセキュリティが脆弱だと狙われやすい理由
WordPressは利用者が多く構成も共通しているため、攻撃者にとって効率よく狙える存在です。
脆弱なプラグインや初期設定のままの管理画面が主な標的となります。
1. WordPressの脆弱性と攻撃の傾向
WordPressの脆弱性は、主に古いバージョンの本体やプラグイン・テーマに集中しています。
更新が滞ることで既知の脆弱性が放置され、攻撃者に悪用されやすくなります。
- 認証回避
- SQLインジェクション
- クロスサイトスクリプティング(XSS)
近年はボットによる自動スキャンや総当たり攻撃(ブルートフォース)も増加しており、全体的に「手あたり次第に狙う」傾向が強まっています。
2. 実際の被害事例とその影響
2025年現在、WordPressサイトに対するサイバー攻撃は多様化・高度化しており、以下のような実際の被害事例が報告されています。
2024年12月以降、偽のGoogle reCAPTCHAを表示し、訪問者に悪意のあるPowershellコマンドを実行させるマルウェア「ClickFix」が拡散。5,200以上のWordPressサイトが感染し、訪問者のPCがマルウェアに感染する被害が発生しました
2024年6月、複数のWordPressプラグインがサプライチェーン攻撃を受け、最大36,000サイトが影響を受けました。攻撃者はプラグインにバックドアを仕込み、管理者権限を乗っ取ることが可能な状態となっていました。
2023年12月、WordPressの脆弱性修正を装ったフィッシングメールが流通。メールのリンクをクリックすると、マルウェアが仕込まれる事案が報告されました。
これらの事例から、WordPressサイトのセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りになっています。
WordPressセキュリティ対策の基本
WordPressを安全に運用するには、基本的なセキュリティ対策の徹底が欠かせません。
まずは最低限守るべきポイントを確認しましょう。
1. WordPress本体・プラグイン・テーマの最新化
WordPress本体、プラグイン、テーマは常に最新バージョンに保つことが重要です。
古いバージョンには既知の脆弱性が存在することが多く、攻撃者に狙われやすくなります。
自動更新機能の活用や、使用していないプラグイン・テーマの削除も効果的です。
2. 強力なパスワードとユーザー名の設定
簡単なパスワードや「admin」などの一般的なユーザー名は攻撃者に狙われやすいため避けましょう。
英数字・記号を組み合わせた長く複雑なパスワードを使用し、ユーザー名も推測されにくいものに設定することが、安全なログイン管理の第一歩です。
3. ログイン画面の保護(URL変更・IP制限・ログイン試行回数制限)
WordPressのログイン画面は標準で「/wp-login.php」にあるため狙われやすく、URLを変更することで攻撃を回避しやすくなります。
さらに、特定のIPアドレスのみアクセスを許可したり、ログイン試行回数を制限することで、総当たり攻撃(ブルートフォース)への対策が強化されます。
4. 二段階認証の導入
二段階認証を導入することで、IDとパスワードに加えて確認コードによる認証が必要となり、万が一パスワードが漏洩しても不正ログインを防げます。
専用アプリやメール・SMSを使ったワンタイムコードが一般的で、高いセキュリティ効果が得られます。
5. SSL化による通信の暗号化
SSL(TLS)化は、ウェブサイトとユーザー間の通信を暗号化する技術です。
これにより、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防げます。
特に、ログイン情報や個人データを取り扱うサイトでは必須の対策で、ブラウザに「https://」として表示され、信頼性の向上にも繋がります。
6. 定期的なバックアップの実施
定期的なバックアップは、万が一のトラブル時に迅速に復旧するための重要な対策です。
WordPressのファイルやデータベースを定期的にバックアップし、異なる場所に保存しておくことで、ハッキングや誤操作によるデータ損失を防げます。
バックアップは自動化ツールを使って定期的に実施することをおすすめします。
最新の実践的WordPressセキュリティ対策
最新のセキュリティ対策では、AIによる脅威検出や、ボット対策ツールの導入が効果的です。
新たな脅威に対応するため、柔軟かつ継続的な対策が求められます。
1. セキュリティプラグインの活用例
セキュリティプラグインは、WordPressサイトの防御を強化するために非常に有効です。
- Wordfence Security→ファイアウォールやマルウェアスキャンを提供
- iThemes Security→ログイン試行回数制限や二段階認証を実装
これらのプラグインを活用することで、手動での対応が難しいセキュリティ対策を自動化し、リアルタイムで攻撃から守ることができます。
2. WAF(Web Application Firewall)の導入
WAF(Web Application Firewall)は、WordPressサイトをターゲットにした攻撃から守るための強力な防御策です。
- WAF
- 悪意のあるリクエストをフィルタリングし、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃を防ぎます。
- 「Cloudflare」や「Sucuri」
- サイト全体を保護し、パフォーマンスの向上にも寄与します。
WAFを導入することで、サイトのセキュリティを一層強化できます。
3. 管理画面(wp-admin)へのアクセス制限
WordPressの管理画面(wp-admin)へのアクセス制限は、セキュリティ強化に重要な対策です。
- 特定のIPアドレスのみアクセスを許可する
- .htaccessファイルを使って追加の認証を求める
- VPNを使用する
これにより、管理者専用ページへのアクセスを厳密に制御し、リスクを最小限に抑えられます。
4. 使用していないプラグイン・テーマの削除
使用していないプラグインやテーマは、セキュリティリスクを減らすためにも削除することが重要です。
不要なプラグインやテーマは脆弱性の温床となり、攻撃者に狙われやすくなります。
定期的にインストールされているプラグイン・テーマを確認し、使用していないものは無効化または削除することで、サイトのセキュリティを向上させることができます。
また、削除後は必ずバックアップを取ることを忘れないようにしましょう。
5. サイトのセキュリティ診断・監視サービスの活用
サイトのセキュリティ診断・監視サービスを活用することで、リアルタイムで脅威を検出し、問題を早期に発見できます。
例えば、SucuriやWordfenceなどは、マルウェアスキャンやファイアウォール機能を提供し、定期的にセキュリティレポートを送信します。
これにより、攻撃が始まる前に防御策を講じることができ、サイトの安全性を高めるとともに、トラブル発生時の対応も迅速に行えます。
WordPressハッキング被害に遭った場合の初期対応と復旧手順
ハッキング被害に遭った場合、迅速な対応が重要です。
まずは被害範囲を確認し、バックアップから復旧する手順を守ることが必要です。
1. 不正ファイル・コードの特定と削除
不正ファイル・コードの特定と削除手順は以下の通りです。
- FTP/SFTPで接続し、サイトファイルにアクセス
- wp-contentディレクトリを確認し、怪しいプラグインやテーマを特定
- .htaccessやwp-config.phpの改ざんをチェック
- 不正なコードやファイル(例:シェルスクリプト)を削除
- 削除後、バックアップから復旧を試みる
- サイトの動作を確認し、再発防止のためセキュリティ対策を強化
2. パスワード・認証情報のリセット
パスワード・認証情報のリセット手順は以下の通りです。
- 管理画面にアクセスできない場合は、FTPでwp-config.phpを修正
- データベースにアクセスし、wp_usersテーブルから管理者アカウントを特定
- パスワードを新しい強力なものに変更
- 管理者ユーザー名を変更し、攻撃者によるアクセスを防止
- 全てのパスワード(FTP、データベース、ホスティング)を再設定
- 設定後、二段階認証を導入し、セキュリティを強化
3. バックアップからの復元
バックアップからの復元手順は以下の通りです。
- 最新のバックアップを確認し、正しいバックアップファイルを選定
- FTP/SFTPでサーバーに接続し、既存のサイトファイルを削除または上書き
- データベースを復元:phpMyAdminやMySQLクライアントを使用し、バックアップデータベースをインポート
- 復元後、設定確認:サイトが正常に動作するかチェック
- セキュリティ対策の強化:プラグイン、テーマ、パスワードを再設定し、再発防止策を実施
4. サーバー会社・専門業者への相談
サーバー会社・専門業者への相談手順は以下の通りです。
- 被害内容を詳細に記録(攻撃の日時、影響範囲、不正アクセスの兆候)
- サーバー会社に連絡し、攻撃の可能性があることを報告
- アクセスログの調査依頼や、サーバーレベルでの保護対策を相談
- 専門業者に依頼して、感染ファイルの調査やセキュリティ診断を実施
- 復旧支援:バックアップからの復元、セキュリティ対策の提案を依頼
WordPressセキュリティ対策を強化するための運用ポイント
セキュリティ対策を強化するためには、定期的な見直しと運用が重要です。
最新の脅威に対応し、継続的に対策を更新することで、安全なサイト運営が可能になります。
1. 定期的なセキュリティチェックと見直し
定期的なセキュリティチェックと見直しは、サイトの安全を保つために欠かせません。
- WordPress本体、プラグイン、テーマのアップデート状況を確認
- 脆弱性のあるコンポーネントを即座に修正
- ログイン試行回数やアクセスログを監視
- セキュリティプラグインの設定を見直す
2. 最新の脆弱性情報の収集と対応
最新の脆弱性情報を常に収集し、迅速に対応することは、サイトを守るために不可欠です。
セキュリティ関連のフォーラムや公式ブログ、脆弱性データベース(CVE)を定期的にチェッし、WordPress本体やプラグイン、テーマの新たな脆弱性に関する情報を把握します。
発見された脆弱性に対しては、迅速にパッチを適用し、必要に応じて設定の見直しを行い、攻撃のリスクを最小限に抑えます。
WordPressセキュリティ対策よくある質問(FAQ)
よく寄せられる質問をまとめました。
初めての方でも安心して対応できるよう、基本的な疑問をわかりやすく解説します。
WordPressのセキュリティを強化するためには、定期的なアップデート、強力なパスワード設定、二段階認証の導入、WAFの活用、不正アクセスの監視など、複数の対策を組み合わせることが重要です。
サイトの更新頻度に応じて、少なくとも週に一回、重要な変更があった場合はその都度バックアップを取ることをおすすめします。
自動バックアップツールを導入するのも効果的です。
まず、サイトへのアクセスを一時的に制限し、バックアップから復元を試みます。
その後、アクセスログやファイルを確認し、不正ファイルやコードを削除してセキュリティ強化策を講じます。
WordPressセキュリティ対策まとめ
WordPressサイトのセキュリティは、日々進化する脅威に対抗するために、継続的な対策が必要です。
- WordPress本体やプラグイン、テーマの最新化
- 強力なパスワードや二段階認証の導入
- ログイン画面の保護やSSL化
- WAFの導入
- 定期的なバックアップ
- セキュリティプラグイン
- セキュリティ診断の活用
最後に、最新の脆弱性情報を追い、運用面でも定期的な見直しを行うことが、安全なサイト運営に繋がります。
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