「WordPressにログインできない」
それは多くのサイト運営者が一度は直面する深刻なトラブルです。
「パスワードが通らない」「画面が真っ白」「“重大なエラー”と表示される」など、原因は実にさまざま。
放置すれば更新や修正ができず、訪問者やSEOにも悪影響を及ぼしかねません。
この記事では
- 「wordpress ログインできない」
- 「wp ログイン できない」
- 「wordpress 重大なエラー ログインできない」
など、よく検索される不具合に対応した“本当に試すべき10のチェックリスト”を保存版としてご紹介します。
初心者の方でも順番に確認できるよう、丁寧に解説していますので、ログイントラブルの際は本記事をぜひ活用してください。
目次
ワードプレスにログインできない・まず落ち着いて確認!「ログインできない」のよくある症状とは?
WordPressにログインできないときは、まず原因を特定するのが大切。
よくある症状を整理して確認しましょう。
ログイン画面が表示されない
「wp-login.php」にアクセスしても真っ白な画面が表示されたり、404エラーが出る場合は、URLの間違いや.htaccessの不具合、プラグインの競合が原因のことがあります。
キャッシュの影響も考慮しましょう。
正しいID・パスワードでもエラーになる
正しいID・パスワードを入力しても「ユーザー名またはパスワードが違います」と表示される場合、データベースの不具合やセキュリティプラグインの制限、ログイン試行回数の制限などが原因のことがあります。
ログイン後すぐにログアウトされる
ログインできてもすぐにログアウトされる場合、Cookieの設定不備やキャッシュの影響、サイトURLとWordPressアドレスの不一致が主な原因です。
ブラウザやプラグインによるセッションの干渉も疑いましょう。
「重大なエラーが発生しました」と表示される
ログイン画面や管理画面で「重大なエラーが発生しました」と表示される場合は、テーマやプラグインの不具合、PHPバージョンの不一致などが原因です。
エラーログの確認で原因の特定が可能です。
サイトが真っ白になり何も見えない
ログイン画面やサイト全体が真っ白になる「ホワイトスクリーン現象」は、テーマやプラグインのエラー、メモリ不足、PHPの不具合が原因のことが多いです。
FTP経由で原因を探る必要があります。
ワードプレスにログインできないときに試すべき10のチェックリスト
WordPressにログインできないとき、原因を切り分けるための10のチェックポイントを紹介します。
1. 入力したID・パスワードが正しいか再確認
- 大文字・小文字、全角・半角の入力ミスがないか確認
- パスワード自動入力(ブラウザ保存)の情報が正しいか確認
- 他のテキストエディタに一度入力してからコピペで試す
- ログインURLが正しいか(例:https://example.com/wp-login.php)確認
- パスワードを忘れた場合は「パスワードをお忘れですか?」からリセット
些細な入力ミスでもログインできなくなるので、慎重に確認しましょう。
- ブラウザ右上の「︙」メニューをクリック
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」「Cookieと他のサイトデータ」にチェック
- 「データを削除」をクリック
- ブラウザを再起動し、再度ログインを試す
他のブラウザでも手順はほぼ同様です。
Cookieやキャッシュの不具合でログインできないことがあります。
3. プラグインの一時停止(FTP使用)
- FTPソフト(例:FileZilla)でサーバーに接続
- WordPressをインストールしたディレクトリを開く(通常はpublic_htmlなど)
- wp-contentフォルダ内のpluginsフォルダを探す
- pluginsフォルダの名前を例:plugins_backup に変更
- これで全プラグインが一時的に無効化される
- ログインできるか確認する
- 問題が解決したら、フォルダ名を元のpluginsに戻す
- 管理画面から一つずつプラグインを有効化して原因を特定する
誤って削除しないよう注意しましょう。
4. テーマをデフォルトに切り替える
- FTPソフトでサーバーに接続
- WordPressディレクトリ内の wp-content/themes フォルダを開く
- 現在有効なテーマのフォルダ名を一時的に変更(例:twentytwentythree → twentytwentythree_backup)
- WordPressは自動的に使用可能なデフォルトテーマ(例:twentytwentyone など)に切り替わる
- ログインできるか確認する
- 管理画面に入れたら、外観>テーマでテーマの状態を確認
- 元に戻す場合は、変更したフォルダ名を元に戻す
デフォルトテーマがサーバー上に存在しない場合は、あらかじめアップロードが必要です。
5. wp-config.phpの編集ミスがないか確認
- FTPソフトでサーバーに接続し、WordPressのルートディレクトリを開く
- wp-config.phpファイルをダウンロードしてテキストエディタで開く
- 以下のポイントをチェック
- PHPの開始タグ <?php がファイルの先頭にあるか
- ファイルの最後に余分な空白や改行がないか
- データベース接続情報(DB_NAME、DB_USER、DB_PASSWORD、DB_HOST)が正しいか
- シンタックスエラー(カンマやセミコロンの抜け、引用符の不整合)がないか
- 編集ミスがあれば修正してファイルを上書き保存
- 修正後のファイルをFTPで再アップロード
- ブラウザでサイトやログイン画面を確認する
編集前に必ずバックアップを取ってから作業してください。
6. .htaccessの記述ミスやループチェック
- FTPでサーバーに接続し、WordPressルートディレクトリの.htaccessファイルをダウンロード
- テキストエディタで開き、以下を確認
- 不要なリダイレクトやループを引き起こす記述がないか(例:無限リダイレクト設定)
- WordPressの標準ルール(# BEGIN WordPress~# END WordPress)が正しく記述されているか
- 記述に不安がある場合は、一時的に.htaccessの名前を変更し(例:.htaccess_backup)ログインできるか確認
- ログインできたら、問題は.htaccessの設定にあるため内容を見直す
- 問題が解決しない場合は、管理画面から「設定>パーマリンク」を開き、「変更を保存」して標準の.htaccessを再生成(管理画面に入れる場合)
- 修正後、FTPで修正版をアップロードし直す
- 常にバックアップを取ってから編集を行う
ループが発生するとサイトが表示されなくなるので慎重に作業しましょう。
7. PHPバージョンの互換性確認
- サーバーの管理画面(レンタルサーバーのコントロールパネルなど)にログイン
- 「PHP設定」や「PHPバージョン切替」メニューを探す
- 現在のPHPバージョンを確認する
- WordPress公式サイトや使用テーマ・プラグインの推奨PHPバージョンを確認
- PHPバージョンが古すぎたり、新しすぎたりしないかチェック
- 互換性に問題がある場合は、PHPバージョンを推奨のバージョンに切り替える(切り替え機能がある場合)
- 切り替え後はサイトと管理画面の動作確認を行う
- 不具合が出た場合は元のバージョンに戻すか、テーマ・プラグインのアップデートを検討する
※切り替え操作は慎重に行い、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
8. サーバー側のWAF・セキュリティ設定確認
- レンタルサーバーの管理画面にログイン
- セキュリティ関連の設定メニュー(例:「WAF設定」「セキュリティ設定」)を開く
- WAF(Web Application Firewall)が有効かどうかを確認
- ログやブロック履歴をチェックし、WordPressのログインページや管理画面へのアクセスがブロックされていないか確認
- 必要に応じて、一時的にWAFや特定ルールを無効化してログインを試す
- 不審なアクセス制限やIPブロックが設定されていないかもチェック
- 設定変更後は必ず動作確認を行う
- 変更は慎重に行い、問題が解決したらセキュリティレベルを元に戻すことを忘れずに
WAFは不正アクセス防止に重要ですが、誤設定で正常なログインを妨げる場合があります。
9. データベース内のユーザー情報確認(phpMyAdmin)
- サーバーの管理画面からphpMyAdminにログイン
- WordPressで使っているデータベースを選択
- wp_users(プレフィックスは環境によって異なる)テーブルを開く
- 登録されているユーザー一覧が表示されるので、ログインID(user_login)を確認
- 必要に応じて該当ユーザーの情報を編集可能(例:user_passの変更はハッシュ化が必要なので注意)
- 変更後は必ず保存し、サイトのログインを試す
- 変更に自信がなければ、バックアップを取ってから操作することを推奨
パスワード変更はWordPress管理画面かプラグインを使うのが安全ですが、phpMyAdminでの直接編集も可能です。
10. サイトURLの設定ミス(DB上のsiteurl, home)
- サーバー管理画面からphpMyAdminにログイン
- WordPressで使用しているデータベースを選択
- wp_options テーブルを開く(テーブルプレフィックスは環境によって異なる)
- option_name が siteurl と home の行を探す
- option_value に記載されているURLが正しいか確認(例:https://example.com)
- URLが間違っている場合はダブルクリックして編集し、正しいURLに修正
- 修正後は保存ボタンをクリックして変更を反映
- ブラウザでサイトや管理画面にアクセスして動作を確認
編集前に必ずデータベースのバックアップを取りましょう。
ワードレプスのログイン障害を引き起こす可能性のある要因とは?
WordPressのログイン障害は多様な原因で発生します。
主な要因を理解し、適切に対処しましょう。
プラグインやテーマのアップデート失敗
プラグインやテーマのアップデート失敗は、互換性問題や通信エラーが原因でログイン障害を引き起こすことがあります。
必ずバックアップを取り、慎重に更新しましょう。
セキュリティ系プラグインによるブロック
セキュリティプラグインの設定によっては、誤検知で正当なログインをブロックすることがあります。
一時的に無効化して原因を確認しましょう。
自動更新やバージョン不整合
自動更新でプラグインやテーマのバージョン不整合が起こると、WordPressの動作に支障が出てログインできなくなる場合があります。
手動更新も検討しましょう。
サーバー障害・過負荷による応答エラー
サーバー障害や過負荷状態では、ログイン画面が正常に表示されず応答エラーが発生します。
時間を置くかサーバー管理者に問い合わせましょう。
ハッキングによるログイン画面の改ざん
ハッキング被害でログイン画面が改ざんされると、正常にログインできなくなります。
早急にサイトの安全確認と復旧対応が必要です。
ワードプレスにログインできない場合でも諦めない!復旧の手順と注意点
ログイン障害でも慌てず冷静に対処が大切。
正しい手順で復旧し、再発防止も忘れず行いましょう。
FTPでログインし最低限の操作を行う
- FTPクライアントでサーバーに接続
- WordPressインストールディレクトリを開く
- 問題のあるプラグインやテーマのフォルダ名を変更して無効化
- wp-config.php や .htaccess のバックアップを取得
- 必要に応じてファイルを修正・アップロード
- 操作後、ブラウザでログイン状況を確認
- 問題解決後は変更を元に戻すか慎重に管理画面から復元
FTPでの操作は直接サイトに影響するため注意が必要です。
ユーザー情報をphpMyAdminで再設定する
- phpMyAdminにログインし、対象データベースを選択
- wp_usersテーブルを開く
- 該当ユーザーのuser_loginやuser_emailを確認・編集
- パスワードを変更する場合は、user_pass欄を編集し、関数をMD5に設定して新しいパスワードを入力
- 変更を保存
- ログイン画面で新しい情報を使ってログインを試みる
操作前に必ずデータベースのバックアップを取ってください。
wp-login.phpを再アップロードしてみる
- WordPress公式の同バージョンのファイル一式をダウンロード
- 解凍してwp-login.phpを取り出す
- FTPクライアントでサーバーに接続
- サイトのルートディレクトリにある既存のwp-login.phpをバックアップとして別名保存
- 新しいwp-login.phpをアップロードし上書き
- ブラウザでログイン画面を確認し動作をチェック
誤操作を防ぐため、作業前に必ずバックアップを取りましょう。
専門業者への相談や依頼も視野に
自身での対処が難しい場合や時間がないときは、信頼できるWordPress専門業者への相談が有効です。
トラブルの原因特定から復旧、再発防止まで幅広く対応可能。
料金や対応内容を事前に確認し、実績や評判もチェックしましょう。
安全かつ迅速な復旧を目指すなら、専門家の力を借りるのがおすすめです。
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今後ログイン不能を防ぐための予防対策
ログイン不能を防ぐには、定期的なバックアップやセキュリティ対策の徹底が不可欠です。
予防策をしっかり理解しましょう。
自動アップデートを管理する
WordPressの自動アップデートは便利ですが、不具合の原因になることも。
プラグインなどで制御し、検証後に手動更新する運用が安全です。
ログイン履歴の記録と通知設定
ログイン履歴を記録し、異常なログインがあれば通知される設定にしておくと、不正アクセスの早期発見につながります。
専用プラグインの活用がおすすめです。
二段階認証(2FA)を導入する
二段階認証(2FA)を導入することで、パスワードだけではログインできなくなり、不正アクセスのリスクを大幅に軽減できます。信頼性の高いプラグインを活用しましょう。
不要なプラグイン・テーマを定期的に整理
使っていないプラグインやテーマは、脆弱性の原因になることがあります。
定期的に整理・削除して、サイトのセキュリティとパフォーマンスを保ちましょう。
ステージング環境での事前検証を習慣化
本番環境でのトラブルを防ぐため、アップデートや変更は事前にステージング環境で検証する習慣をつけましょう。
安全な運用に欠かせない重要な手順です。
ワードプレスログイン障害は慌てず確実に対処すれば必ず復旧できる~まとめ
WordPressのログイン障害は突然起こりますが、原因を一つひとつ冷静に確認すれば、ほとんどの場合は復旧可能です。
焦らず、確実な手順で対応することが大切です。
特に、プラグインやテーマの不具合、キャッシュ・Cookie、データベースの設定ミスなどが主な要因となるため、基本から順を追って確認しましょう。
万が一自力での復旧が難しい場合でも、専門業者に相談することで迅速な対応が可能です。
- ID・パスワードの入力ミスをまず疑う
- FTPやphpMyAdminを活用し原因を切り分ける
- プラグイン・テーマは信頼性と互換性を重視
- ログイン履歴の記録や通知設定で不正対策
- 自動更新は制御し、ステージングで検証する
- 定期的なバックアップとセキュリティ対策を徹底
ログイントラブルは「正しく対処すれば必ず復旧できる」ものです。
落ち着いて対応し、安心できるWordPress運用を目指しましょう。
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