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  3. WordPressの安全性を高める.htaccess設定12選|コピー&ペーストで使える実践例

WordPressの安全性を高める.htaccess設定12選|コピー&ペーストで使える実践例

  • 投稿日 2025年12月23日
  • 著者 よこやま良平
  • カテゴリー Wordpress
WordPressの安全性を高める.htaccess設定

WordPressのセキュリティ対策というと「プラグインを入れれば安心」と考える方が多いですが、実際には .htaccess を併用することで防げる攻撃の種類が大きく増えます。

とくに、wp-login.php への不正ログイン攻撃や、ディレクトリ内を覗き見される“directory listing”、さらには uploads 内に仕込まれる不正PHP実行などは、プラグインだけでは完全に防ぎきれません。

検索ユーザーが抱えている悩みもほとんどがこの3つです。

  • wp-login への不正アクセス攻撃(ブルートフォース)
  • フォルダ構造が丸見えになるディレクトリ覗き見
  • ファイルへの直接アクセスから侵入される改ざん

これらはサーバー側で動く .htaccess だからこそ、確実にブロックできる攻撃です。

設定自体もコピー&ペーストで使えるものが多く、効果は非常に高いのに、意外と見落とされがちなセキュリティ層でもあります。

この記事では、WordPressの安全性を高めるために必須の.htaccess設定を、初心者でも迷わず導入できるよう実践向けのコード付きで解説します。

今日から確実にサイトを守れる「強いWordPress」を一緒に作っていきましょう。

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目次

  • 1 .htaccess編集前の注意点と安全な作業方法
  • 2 WordPressの安全性を高める.htaccess設定15選
    • 2.1 1.ディレクトリ一覧の無効化
    • 2.2 2.wp-config.php を保護(超重要)
    • 2.3 3..htaccess 自体も守る
    • 2.4 4.wp-admin(管理画面)のIP制限
    • 2.5 5.wp-includes 内のPHP直接実行を止める
    • 2.6 6.XML-RPC を無効化(攻撃の的)
    • 2.7 7.コメントスパム対策
    • 2.8 8.wp-login.phpのIP制限
    • 2.9 9.uploads フォルダのPHP実行禁止(改ざん対策)
    • 2.10 10.異常に長いURL(攻撃用リクエスト)を遮断
    • 2.11 11.REST APIのユーザー情報漏洩防止
    • 2.12 12.Basic認証で “鍵を二重化”
  • 3 .htaccess 設定が反映されない場合のチェックポイント
    • 3.1 サーバーが .htaccess をサポートしていない(Apache以外)
    • 3.2 AllowOverride が無効になっている
    • 3.3 設定を書く場所が間違っている
    • 3.4 コードの記述ミス・コピペエラー
    • 3.5 <Directory>が使えないサーバー仕様
    • 3.6 既存のRewrite設定と競合している
    • 3.7 キャッシュが残っている(反映されていないように見えるだけ)
  • 4 .htaccessでWordPressは“攻撃されにくいサイト”になるまとめ
  • 5 WordPressのhtaccessが自分で設定できない場合は

.htaccess編集前の注意点と安全な作業方法

.htaccess は WordPress の動作を制御する非常に重要なファイルで、1つの記述ミスでも 500エラー(内部サーバーエラー) が発生し、サイト全体が真っ白になることがあります。

安全に編集するためには、事前準備と正しい作業手順が欠かせません。

  • FTP やサーバーのファイルマネージャーを使い、.htaccess のバックアップを取る
    • トラブル時はこのファイルを上書きするだけで元に戻せる
  • 設定を1つずつ追加して動作確認

編集時は「メモ帳」「VSCode」などのテキストエディタを使用し、WordPress標準のRewriteルールを消さないように注意します。

また、キャッシュが原因で設定が反映されないこともあるため、変更後はブラウザキャッシュやサーバーキャッシュをクリアし、確実に動作を確認しましょう。

.htaccess は強力な反面、扱いを誤るとサイト停止の原因にもなります。書き換え前のバックアップと丁寧な手順さえ守れば、安全にセキュリティを強化できます。

不正アクセスや特定IPアドレスからのアクセスに困っている場合の対処方法

不正アクセスや特定IPアドレスからのアクセスに困っている場合の対処方法

WordPressの安全性を高める.htaccess設定15選

以下はすべてコピペで使えます。

1.ディレクトリ一覧の無効化

フォルダの中身が一覧表示されるのを防ぎます。
悪意ある人にフォルダの中身を見られると、脆弱なファイルを探される危険があります。

Options -Indexes

2.wp-config.php を保護(超重要)

WordPressの「心臓部」である設定ファイルを外部から読まれないようにします。

<Files "wp-config.php">
  Require all denied
</Files>

3..htaccess 自体も守る

このファイルを編集されたら、セキュリティは無意味になります。
まずは“守衛自身”を守りましょう。

<FilesMatch "^\.ht">
  Require all denied
</FilesMatch>

4.wp-admin(管理画面)のIP制限

自分のIPアドレス以外から wp-admin にアクセスできなくなります。
「鍵のかかった裏口」を作るイメージ。

<Files "wp-login.php">
  Require ip 123.123.123.123
</Files>

5.wp-includes 内のPHP直接実行を止める

本来、wp-includes のPHPは直接触られる必要がありません。
ここに置かれた不正ファイルの実行をブロックできます。

RewriteEngine On
RewriteRule ^wp-includes/.*\.php$ - [F,L]

6.XML-RPC を無効化(攻撃の的)

総当たり攻撃でよく狙われる場所です。使わない人は“閉じて安全に”。

<Files "xmlrpc.php">
  Require all denied
</Files>

7.コメントスパム対策

コメント機能を使ってないなら完全に遮断

<Files "wp-comments-post.php">
  Require all denied
</Files>

8.wp-login.phpのIP制限

ログイン画面を“身内専用入口”にできます。

<Files "wp-login.php">
  Require ip 123.123.123.123
</Files>

9.uploads フォルダのPHP実行禁止(改ざん対策)

アップロードフォルダに不正PHPを置かれても動かせません。
ハッキングでよく使われる手口を封じる重要設定。
/wp-content/uploads/.htaccess に設置する

<FilesMatch "\.php$">
  Require all denied
</FilesMatch>

10.異常に長いURL(攻撃用リクエスト)を遮断

攻撃者は「超長いURL」を使ってシステムを壊すことがあります。
この設定で自動ブロック。

Google広告や他PPC広告使っている場合は注意してください。

RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^.{300,}
RewriteRule ^.* - [F,L]

Google広告やPPC広告使っている場合は

RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_URI} .{1024,}
RewriteRule .* - [F,L]

11.REST APIのユーザー情報漏洩防止

WordPressのユーザー一覧が丸見えになる仕様を防ぎます。
攻撃者が「ログインID」を調べるのを妨害できます。

RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/wp-json/wp/v2/users
RewriteRule .* - [F,L]

12.Basic認証で “鍵を二重化”

パスワードが二重になるため、突破されにくくなります。
管理画面に「もう1つ鍵を付ける」イメージです。

AuthType Basic
AuthName "Restricted Area"
AuthUserFile /home/user/.htpasswd
Require valid-user
WordPressセキュリティ対策の完全ガイド|初心者でも今日からできる安全設定チェックリスト付き

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.htaccess 設定が反映されない場合のチェックポイント

.htaccess は強力なセキュリティ強化手段ですが、レンタルサーバーの仕様や書き方のミスによって「追加したのに反映されない」というトラブルがよく起こります。

以下のポイントを順番に確認することで、原因をスムーズに特定できます。

サーバーが .htaccess をサポートしていない(Apache以外)

WordPress が動いているサーバーが Apache または LiteSpeed でない場合、.htaccess がそもそも使えないケースがあります。

確認ポイント
  • Nginx の場合 → 設定は nginx.conf に書く必要あり
  • Xserver / ConoHa / ロリポップ → Apache/LiteSpeedで対応OK
  • 一部の格安サーバー → 制限されている可能性あり

AllowOverride が無効になっている

.htaccess を使えるかどうかは、サーバー側の AllowOverride 設定に依存します。

対処法
  • サーバーの「.htaccess有効設定」を確認
  • テスト用の .htaccess を置いて動作チェックを行う

設定を書く場所が間違っている

WordPress の .htaccess には、デフォルトで # BEGIN WordPress / # END WordPress の記述があります。

注意点
  • この “WordPressの自動生成部分の中” に書くと上書きされる
  • 新しい設定は END WordPress の“下”に追加する

コードの記述ミス・コピペエラー

1文字のミス、余計なスペース、全角記号などでも動きません。

よくあるパターン
  • 「<File>」と「<Files>」の書き間違い
  • 「Order allow,deny」のスペルミス
  • 改行が欠けている
  • WordPressテーマやエディタで全角に置換されている

<Directory>が使えないサーバー仕様

特に共用サーバー環境では <Directory>が禁止されている場合があります。

対処法
  • <Directory>ではなく <Files>で代替
  • またはサーバー独自の設定画面(エックスサーバーのアクセス制限など)を利用

既存のRewrite設定と競合している

RewriteEngine On、RewriteCond、RewriteRule、これらが複数あると衝突し、意図した動作にならないことがあります。

解決法
  • 条件(RewriteCond)と順番を入れ替える
  • 競合しやすい設定は WordPress デフォルトブロックの下にまとめて記述

キャッシュが残っている(反映されていないように見えるだけ)

特にセキュリティ設定は反映確認がしづらいです。

対策

ブラウザのシークレットモードで確認
キャッシュ系プラグインの削除 or 無効化
サーバーパネルからWebキャッシュをクリア

.htaccessでWordPressは“攻撃されにくいサイト”になるまとめ

.htaccess は、WordPressを守るうえで最も効果的な「サーバーレベルの防御」です。

プラグインだけでは防ぎきれない管理画面への不正アクセス、uploads フォルダへの不正PHP設置、ユーザー情報の盗み見など、多くの攻撃を事前にブロックできます。

本記事で紹介した15の設定は、どれも初心者でもコピペで導入でき、導入効果の大きいものばかりです。

まずは優先度の高い

  • 「ディレクトリ保護」
  • 「wp-config.phpの防御」
  • 「uploadsのPHP実行禁止」

から始めると安全性が大幅に向上します。

そして、.htaccessの設定は一度入れて終わりではなく、日々の運用習慣と組み合わせることで真価を発揮します。

小さな対策の積み重ねが、大きな被害を防ぐ最善策です。

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この記事を書いた人

よこやま良平

こんにちは!18年以上ITエンジニアとして活動してきた
よこやま良平です。

4歳~85歳まで、年間1,792人名以上の方に
パソコンやプログラミング講座を行ってきました。

また18冊以上の書籍を出版しており、連続で1位を獲得しました。
オンライン講座では200件以上のレビューを頂いており
評価は4.9/5.0と高評価を得ています。

その他これまでに3000以上のサービス・システム・サイトを作成。

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