「Fatal error」と突然画面に表示され、サイトが真っ白に――
その瞬間、心臓がドキッとしませんでしたか?
この致命的エラー(Fatal error)は、
- WordPressのアップデートによる不具合
- プラグイン・テーマとの競合
が原因で起こることが多く、放置すればサイト全体が停止し続ける恐れがあります。
特に「wordpress fatal error」や「wordpress 不具合」といった検索が急増するほど、
予期せぬトラブルに直面するユーザーは後を絶ちません。
しかし、冷静に対処すれば復旧できるケースがほとんどです。
この記事では、ワードプレス fatal errorの原因と今すぐできる緊急対策をわかりやすく解説します。
初心者でも実践しやすい手順で、復旧までの流れを丁寧に紹介しますので、
まずは落ち着いて一つずつ対処していきましょう。
目次
「Fatal error」とは?WordPressでよくあるエラーメッセージ一覧
WordPressで表示される「Fatal error」は深刻な不具合のサイン。
代表的なエラーメッセージを一覧で紹介します。
Fatal error: Uncaught Error… の意味とは
「Fatal error: Uncaught Error…」は、WordPressの処理中に予期しないエラーが発生し、それがプログラム内で捕捉(catch)されなかったことを示しています。
主にプラグインやテーマの不具合、PHPのバージョン不一致などが原因で、処理が強制終了されてしまう深刻なエラーです。
undefined function / call to undefined method などの例
「undefined function」や「call to undefined method」は、存在しない関数やメソッドを呼び出そうとした際に発生するエラーです。
主にプラグインやテーマの不具合、WordPressやPHPのバージョン違い、必要なファイルの読み込み忘れなどが原因となります。
memory size exhausted(メモリ上限)エラー
「Allowed memory size exhausted」は、WordPressが使用できるPHPのメモリ上限を超えた場合に発生するエラーです。
画像処理や重いプラグインの使用時に多く見られます。
allowed memory size / maximum execution time exceeded
「allowed memory size」や「maximum execution time exceeded」は、WordPressの処理中にメモリ使用量や実行時間がサーバーの上限を超えた際に出るエラーです。
画像の一括処理や重いプラグインの実行時に多く発生します。
require_once / include_once での読み込み失敗
require_once
やinclude_once
でのエラーは、
指定したファイルが存在しない・パスが間違っている場合に発生します。
特にプラグインやテーマ内のファイル構成が変更された際に起こりやすく、読み込みに失敗すると「Fatal error」として処理が止まります。
Fatal errorが発生する主な原因とは?
WordPressでFatal errorが発生する原因はさまざまです。
よくある原因を項目ごとに整理して紹介します。
1. プラグインのバージョン不整合・破損
プラグインのバージョンがWordPress本体やPHPと合わない場合や、アップデート中に破損した場合にFatal errorが発生することがあります。
互換性のない機能を呼び出したり、必要なファイルが欠けていたりすると、エラーを引き起こす原因になります。
2. テーマファイル(functions.phpなど)の記述ミス
functions.phpなどのテーマファイルに記述ミス(文法エラーや不要な空白、閉じ忘れた括弧など)があると、WordPressは正常に読み込めずFatal errorが発生します。
特に手動編集やカスタマイズ時に起こりやすく、管理画面にすら入れなくなることもあります。
3. PHPバージョンとの互換性エラー
使用しているプラグインやテーマが現在のPHPバージョンに対応していない場合、互換性エラーが発生し、Fatal errorにつながることがあります。
特に古いコードでは非推奨関数が使われていることが多く、PHPの更新後に突然エラーが出るケースもあります。
4. WordPress本体アップデート後の非互換
WordPress本体をアップデートした際、古いプラグインやテーマが新バージョンに対応していないと、関数や仕様の変更により非互換が発生し、Fatal errorが出ることがあります。
特にメジャーアップデート後は影響が大きいです。
5. 外部ファイルの読み込み失敗や消失
外部ファイルの読み込み失敗や消失は、ファイルの誤削除、サーバー移転時のファイル未移行、パス設定の誤りが主な原因です。
特にプラグインやテーマの重要ファイルが欠けると、require_onceやinclude_onceでFatal errorが発生します。
今すぐできる初期対応ステップ
Fatal error発生時に慌てず、まずは試せる初期対応の具体的な手順をわかりやすく解説します。
1. エラー内容を読み解く基本姿勢(ログを見る)
- エラーメッセージを確認し、発生箇所や原因を把握する
- サーバーの
error_log
やWordPressのデバッグログを確認する - ログの日時や内容から問題の発生タイミングを特定する
- 該当プラグインやテーマのファイル名・関数名をチェックする
- 必要に応じてログレベルを上げて詳細情報を取得する
2. FTPからエラー原因となるプラグインを停止する
- FTPクライアントでサーバーに接続する
- WordPressのwp-content/pluginsフォルダを開く
- エラーの原因と思われるプラグインフォルダ名を特定する
- フォルダ名を「プラグイン名_old」などにリネームする
- 管理画面にアクセスし、プラグインが停止されているか確認する
3. functions.phpなど編集したファイルを元に戻す
- FTPでサーバーに接続し、wp-content/themes/使用中のテーマフォルダを開く
- 編集したfunctions.phpなどのファイルを探す
- バックアップファイルがあれば、それをアップロードして上書きする
- バックアップがなければ、公式テーマの同ファイルをダウンロードし置き換える
- 管理画面でサイト表示を確認し、正常に戻ったかチェックする
4. wp-config.phpでWP_DEBUGモードを有効化
- FTPでサーバーに接続し、WordPressルートフォルダのwp-config.phpを開く
- /* That’s all, stop editing! */の直前に以下を追加または編集する
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false); - ファイルを保存してアップロード
- wp-content内のdebug.logでエラーログを確認する
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false);
5. 必要に応じてテーマの初期化 or 差し替え
- FTPでwp-content/themesフォルダにアクセス
- 使用中のテーマフォルダ名を変更し、一時的に無効化
- WordPressが自動でデフォルトテーマ(例:Twenty Twenty-One)に切り替わるか確認
- 新しいテーマをアップロードする場合は、同フォルダに正しいテーマファイルをアップロード
- 管理画面でテーマを有効化し、動作確認を行う
よくあるエラー別の復旧方法【具体例付き】
代表的なFatal error別に、原因ごとの具体的な復旧方法をわかりやすく解説します。
1. プラグインが原因のFatal error
あるプラグインのアップデート後、古いPHP関数を呼び出し「Call to undefined function」エラーが発生するケースがあります。
この場合、プラグインがWordPressやPHPの最新バージョンに対応していないことが原因。
FTPでプラグインフォルダ名を変更し、一時停止して復旧を試みます。
2. テーマの関数が原因のエラー
テーマのfunctions.php
に記述ミスがあると、例えば「syntax error」や「unexpected T…」といったFatal errorが発生します。
カスタマイズ中の誤ったコードや閉じ忘れた括弧が原因で、管理画面にアクセスできなくなることも。
FTPで該当ファイルを元に戻し修正が必要です。
3. PHPバージョンアップで発生するFatal error
PHPのバージョンアップにより、非推奨関数や古いコードが原因で「Fatal error: Uncaught Error」などが発生することがあります。
例えば、PHP7以降で廃止された関数を使ったプラグインが動作せず、サイトが真っ白になるケースも。
事前の互換性確認と対応が重要です。
4. ファイル削除や移動による読み込みエラー
重要なプラグインファイルやテーマファイルを誤って削除・移動すると、「require_once」や「include_once」の読み込みエラーが発生し、Fatal errorでサイトが停止します。
例えば、FTP操作中のミスやサーバー移転時のファイル未移行が原因で起こりやすく、迅速な復旧にはファイルの復元が必要です。
FTPが使えない・分からないときの代替手段
FTPが使えない場合や操作が不安なときに役立つ、管理画面やプラグインを使った代替対処法を紹介します。
サーバーパネルからファイルマネージャーを使う方法
- サーバーの管理パネルにログインする
- 「ファイルマネージャー」または「ファイル管理」を開く
- WordPressのインストールディレクトリを開く
- 編集・削除したいファイルを選択する
- ファイルを直接編集、名前変更、アップロードや削除を行う
- 変更後、サイトの動作を確認する
管理画面がギリギリ開ける場合のプラグイン停止術
- 管理画面にログインし、「プラグイン」メニューを開く
- 問題のプラグインを探す
- 「停止」ボタンをクリックしプラグインを無効化
- 複数のプラグインが怪しい場合は、一つずつ停止して原因特定
- 停止後、サイトの動作を確認し安定したかチェックする
バックアップから復旧する最終手段
- 最新の正常なバックアップデータを準備する
- サーバーの管理パネルやFTPで現在のサイトデータを一旦削除またはリネーム
- バックアップファイルをサーバーにアップロード・復元する
- データベースのバックアップも同様に復元する
- 復旧後、サイトの表示や機能を必ず確認し、問題が解消されたかチェックする
専門業者に頼むべきタイミング
- 自身での復旧が難しい場合
- エラー原因が特定できないとき
- サイトが長時間停止してビジネスに影響が出る恐れがある場合
- セキュリティ被害やデータ損失のリスクが高い場合
早めの相談で迅速かつ安全な復旧が期待できます。
Fatal errorを未然に防ぐ!事前対策と運用ルール
Fatal errorを防ぐための効果的な事前対策と、安全に運用するためのルールをわかりやすく解説します。
本番環境前にステージングでテストを実施
本番環境でのFatal errorを防ぐために、必ずステージング環境でアップデートやプラグイン導入をテストしましょう。
実際の環境に近い条件で動作確認を行うことで、不具合やエラーを事前に発見・修正可能です。
これにより、本番サイトのトラブルを未然に防ぎ、安全な運用が実現します。
アップデート前には必ずバックアップ
WordPress本体やプラグイン、テーマのアップデート前には必ずバックアップを取得しましょう。
万が一アップデートで不具合やFatal errorが発生しても、バックアップから迅速に復旧が可能です。
定期的なバックアップ習慣を身につけることで、サイト運用のリスクを大幅に減らせます。
コード編集は必ずローカルで検証してから反映
テーマやプラグインのコード編集は、直接本番サイトで行わず必ずローカル環境やステージング環境で事前に検証しましょう。
誤ったコードがFatal errorを引き起こすリスクを減らせます。
問題がなければ本番環境に反映し、安全で安定したサイト運用を実現できます。
信頼性の高いプラグイン・テーマの利用を徹底
信頼性の低いプラグインやテーマはFatal errorの原因になりやすいため、公式ディレクトリや実績のある開発者から提供されるものを選びましょう。
定期的な更新やサポートがあるかも重要な判断基準です。
安全性と互換性を重視した選択で、安定したWordPress運用が可能になります。
慌てず冷静に対応すればFatal errorも乗り越えられる~まとめ
WordPressでFatal errorが発生すると焦りがちですが、慌てず冷静に対応すればほとんどのトラブルは解決可能です。
まずはエラーメッセージをよく読み、原因を特定することが重要。
初期対応としては、FTPやサーバーのファイルマネージャーで問題のプラグインやテーマを一時停止・差し替えを行いましょう。
また、バックアップからの復旧も最終手段として有効です。
- 事前に必ずバックアップを取得する
- ステージング環境でアップデートやカスタマイズをテストする
- 信頼性の高いプラグイン・テーマを選ぶ
- PHPやWordPressのバージョン互換性を確認する
- コード編集はローカルやテスト環境で検証する
これらを徹底すれば、Fatal errorの発生リスクを大きく減らせます。
もし問題が長引く場合は専門業者に相談し、迅速かつ安全な復旧を目指しましょう。
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